健康(第44話):腸内細菌の効果

   生活の科学(第8話)】で腸内細菌について触れたので、その健康効果に関する3つのメモをまとめてみます。ただし、私がメモを残している範囲内での話です。つまり、私が全論文を読んでいるわけではなく、都合のよいところのつまみ食いです。それ故、私の理解不足や誤解を補って頂くためには、自らが原論文にアクセスして頂くこともお願いしておきます。
   最初のメモはNature(2013年8月29日)の2つです。
   「肥満は、心血管疾患や糖尿病、骨粗鬆症、また一部のがんなどの危険因子である」、とあります。そして、「非肥満者と肥満者の腸内細菌の遺伝子構成を分析したところ、遺伝子や微生物種の豊かさ(多様性)に著しい違いがあることを見いだし、豊かさが低い場合には、肥満やインスリン抵抗性、脂質異常症、炎症が多く見られた。微生物の種数が少ない肥満者では、微生物種の数が多い肥満者よりも、体重が多くなる傾向が見られた」、と記しています。
   もう一つには、「肥満者や体重過剰者に食餌療法による体重減少や体重維持のための治療介入を行った際、果物や野菜などの高繊維食の摂取を増やすと、微生物の種数が増加し、肥満に関連するいくつかの臨床症状が改善されることが分かった」、とあります。
   
   二つ目のメモは、Nature(2017年11月30日)の2つです。
   その一つには、「腸内細菌の代謝経路は芳香族アミノ酸を9種類の血中代謝物に変換する。例えば、神経保護作用のあるインドールプロピオン酸は、C. sporogenes以外にも数種類の腸内細菌が産み出している」とあり、二つ目には、「マウスの腸内微生物相に関するものですが、腸内細菌と高血圧は塩分でつながっている」、とあります。
   
   最後のメモはNature(2018.05.24) News Featuresで、そこには
    How gut microbes are joining the fight against cancer(見出し)
      The intestinal microbiome seems to influence how well some cancer drugs work. But is the science ripe for clinical trials?(小見出し)
   とあります。これに関するメモだったと記憶しますが、「腸内細菌は大腸がんの発生に影響を及ぼすことが知られている」との日本語をどこかで拾っています。
   英文は、腸内細菌ががん治療薬剤の働きにも影響していることを示唆しています。見出しが are joining で、小見出しがseem であるので、詳細は原論文を読む必要があります。

   ヒトがさまざまな細菌と共に現在ある姿に到達したことは、ゲノム編集ツールCRISPR-Cas技術獲得の経緯からも明白だと想います。腸内環境を整えることは健康に影響する、あるいは健康を改善するのは明白であると考えます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック