健康(20):皮膚炎・金属アレルギー

  「金属 汗で溶けアレルギー」という見出し記事が新聞(8月15日)に掲載された。それを化学の眼で見る。
  初めに新聞の要約をする。
  ① 厚生労働省の研究班が、皮膚炎の原因物質調査(1879人・パッチテスト)をしたところ、25   種類の原因物質(金属、香料、防腐剤、植物など)のうち、上位5位のうち3つを金属が占   める結果を得た(1位:ニッケル14.2%、3位:クロム8.3%、4位:コバルト7.6%)。
  ② 原因となる身近な金属製品としては、ネックレス、ピアス、眼鏡フレーム、指輪、腕時計、ベ   ルトのバックル、まつげにくせをつけるビューラー(ニッケルを含む)等である。
  ③ 一度アレルギーをおこすと食品に含まれる金属にも体は反応する。口から入る金属に   は、クロム、コバルト、ニッケルなどがチョコレート、コーヒー、豆類、貝類、レバー等がある。歯科材料   が磨り減って体に取り込まれたりもする。
  ④ アレルギー反応は、体内に取り込まれた金属がタンパク質と結合して起こる。冬は大丈   夫なのに、夏にアレルギー症状が出る人も珍しくない。
  ⑤ 金属アレルギーを防ぐには、(イ) 金属が直接肌に当たらないようにする、(ロ) 夏場の   使用を避ける、(ハ) 短時間の使用にする、(二) 使用(外出)後に体を洗う、ぬれタオルで拭   き取る。
  以上が要約である。
  金属でアレルギーを起こすことは、人間の体は化学実験場【健康(19)】であることを思い出すと納得できる。また、ニッケル、クロム、コバルトなどの重金属イオンは、基本的には体に毒となるイオンであることは、既にこのブログで記した。今回は未だ記していない化学知識を提供する。
  ステンレスは多くの人が錆びないと考えているが、ステンレスが冒されにくいのは酸に対してであって、塩分に対しては容易に錆びることである。これで、新聞見出し、「金属 汗で溶けアレルギー」を納得するであろう。薬品が皮膚から吸収されることは、心臓病や筋肉を痛めたときの貼り薬で経験しているからである。汗(塩分水溶液)で溶けた金属イオンが体内に入りタンパク質と結合することも容易に納得できる。冬より夏の方がアレルギーが出やすいことも理屈に合っている。 
  他にも我が家で気をつけている金属製品は他にもあるが、それはまたの機会にしたい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック